株と債券の同時下落とは?
今日は先日の日経記事である【株と債券の同時下落】に関する記事についてお伝えします
【記事の内容】
世界の市場で、債券と株の価格が同時に下落する傾向が強まっている。値動きの異なる資産を組み合わせてリスクを抑制する分散効果がそがれ、投資家のリスク許容度が低下しやすい。現金や非上場資産などへの逃避が加速し、市場を不安定にする要因になりかねない。
皆様もご存知の通り株と債券は普通は逆の動き方をすると言われています。
経過の見通しが明るい時は株が上昇し株が下がる時いわゆる景気後退局面では債券や金を持った方が価格が安定すると言われています。
そのため分散投資=株・債券など値動きの異なるものを組み入れて値動きを安定させる投資手法 を金融業界でお薦めしてますよね。
でもその株と債券が同時下落しているというのがこの記事の内容です
正直株と債券が逆の動きをするっていうのも100%ではないのでそんなに焦る内容でもないのですが中には
「バランスファンド分散効果で値動きが大きくないって聞いてたのになんでこんなに下がってるの?」って不安に思われてる方もいるのではないでしょうか?
なぜ債券と株が同時下落したのか?この現象はずっと続いてしまうのか?
まず株が下落した理由は?
テーパリングとスタグフレーションです
なんか難しい言葉。。。
テーパリング
量的緩和の縮小と言われる低金利で経済を政策によって支えてきた環境から経済再開してきたから金利上げますよというような政策に切り替えることをテーパリングと言っています
→金利を上げれるってことは景気が良くなってる証拠ですが急に上げちゃうの企業にとっては融資の返済とか負担になることも多く株にとっ悪材料の一つになると考えられています。
不景気なのに物価だけどんどんあがっちゃうこと。賃金は上がってないのに資源価格などの高騰で物価が上がり景気後退懸念につながる可能性があること。
最近原油価格資源価格が上がって物価上がってますよね。日本もガソリン値上がりしちゃってる。
9月からの株下落はこの二つによる不安材料で株が下落したとの見方が多いようです。
続いて債券下落理由は?
⭐️テーパリングによる利上げ
最大理由はこれだと思います。
昨年の7月とかアメリカの10年国債1%切っちゃってます。それが最近1.5%まで上がってきました。
債券の価格は世の中の金利が上がるとか既に発行されてる債券よりも新しく発行される債券の方が魅力高いので価格が下落してしまう傾向にあります。もちろん利息によるクーポン積み上げは続きますがそれ以上に債券価格下落の影響が勝ってしまいます。
これが債券と株の同時下落のからくりと考えられています
株と債券だけの分散投資はもう通用しないということも覚悟すべきだと専門家は言っています。
ヘッジファンド、不動産、プライベートエクイティなど様々な投資対象に目を向けるべきだと。
そうですね。今や金融商品も株や債券だけじゃないです。空売りや先物取引を駆使したりと幅広いので投資する時はどういう金融資産に投資をしているのか運用レポートなどを参考に決めることをお勧めします。
また今回のこの現象はずっと続くわけじゃないと思っています。分散投資の前提には【長期】が付きますよね。今は耐えて長く持っていればまた持ち直すことはあると思います。