ミレニアル世代のマネープランブログ

現役金融会社員 マネープランに関する記事をお届けします

金融機関で実際にあった保険の見直し〜具体例〜

保険の見直しの必要性については前の記事でお伝えしましたが具体的にはどんなケースがあるのか実体験を元にお伝えします。

万人に当てはまるわけではないですが、少しでも皆様の参考になればと思います。  

⭐️相談具体例⭐️

属性

68歳 会社の顧問年収700万円 配偶者有り

子供2人(独立)  総金融資産3000万円

 

加入保険料

毎月47,000円

保障内容

死亡・介護・医療・がん・傷害保障

Aさんの想い

「今は年収があるから保険料支払えるけど退職した後毎月47,000円は負担が重いな。。どんな保障内容だったかな。。体には自身あるし必要最低限の保障で保険料を安くしたいな。」

との事。

 

まずは今加入している保険の保障内容をしっかり確認することが大切だと思います。

保険証券を見て保障内容をフィードバックしてくれる金融機関もあるはずです。

 

このお客様の場合

保障内容

全ての保障が80歳で切れるタイプ。保険料も80歳までの払い込み更新タイプ。

保障内容大きく三つに分けると

保障①死亡保障・介護保障

→毎年少しずつ減り80歳時点で480万円。それ以降は保障無し。

 

保障②医療・がん保障

→同じく80歳まで。日額5000円✖️給付日数180日型 手術や放射線治療手当有り

 

保障③傷害保障

→同じく80歳まで。靭帯切れたり、怪我した時に保障が出る。スポーツする方はよく見る保障

 

まずかくにんすべきところですが

「なぜ80歳で全て保障が切れるものを選んだのか?」

医療・介護保険金を使うリスクは高齢になればなるほど上がります。特に70歳超えると確率がぐんと上がります。

もちろん平均余命から80歳までの保険で良いよと考える方もいます。考えはそれぞれです!

 

他にも

「傷害保険をつけた理由は?」

医療保険180日型にしてる理由は?」

「80歳まであと,680万円ほどの保険料を払う計算です。それなのに80歳過ぎたら保障が何も無くなってしまって良いの?」

 

これらの質問をお客様に問いかけたところ

「うーん。なんでこれにしたんだろう。結構セールスの人強かったからおまかせにしたんだよ。」と。

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この保険はたしかに手厚い保障内容です。一つの保険で死亡・介護・医療・がん・傷害保障が全てついています。これらの保障を準備することは悪いことではないと思います。

保険会社を一つにすることで請求手続きも一回で済むし良いと思います。

 

しかし、一つの保険であらゆる保障をつける場合保険料は割高になります。

出来るだけ保障の目的に合わせて保険を分けたほうが保険料は安くなるケースが多いのです。

 

あとこの方68歳で既に総金融資産3,000万円あるんです。資産があるならそこまで保障を手厚くしなくても良いのでは。。。?

以前の記事でもお伝えしましたが

保険を掛ける理由は万が一の時に備えて自分の資産ではどうにもできない時、保険会社にお金を払ってもらえるようにするためです。

 

 

morichima.hatenablog.com

 

今は医療技術が進み長生きできる時代です。治療法の中には高額なものや公的保険の対象外になるものもあります。そこは民間保険でしっかりカバーする必要ありますが全部が全部保険で準備する必要はないと思うのです。

 

もしこのお客様に提案をするなら

1️⃣必要な保障を必要な分だけに絞る。

2️⃣一生涯の終身保障に切り替える

3️⃣死亡保障・介護保障と医療保険がん保険は保険を分けて準備する。

この3点を提案します。

 

1️⃣医療とがん保障については必要最低限の保障にして毎月の保険料を抑えます

68歳で元気なら合計15,000円以内で終身保障の保険があるはずです。

国の公的医療の保障もあります。

入院にかかる自己負担金額は平均で

毎月10,000円ほど✖️入院日数

入院日数も医療技術の進歩で平均30日程度。

つまり最低限の保障でも,しっかりと治療は受けられます。

日額給付180日は180日まで保障が出る分保険料も高くなってしまっていました。昔の保険はこういった保障日が長いタイプが多いです。

 

 

2️⃣必要な時に保険が降りなければ掛けている意味はありません。更新のないタイプ。一生保障のものにすべきです。高齢になればなるほど病気のリスクは上がります。

 

3️⃣死亡保障や介護保障は必要です

万が一の時に家族が自分のお財布から補填するようなことがないよう準備しておくべきです。

医療保険とセットにすると保険料が割高になるので分けて保険をわけるのが良いと思います。

また、Aさんのように余剰資金があるなら掛け捨てではなく,貯蓄型の死亡・介護保険に加入するのも方法です。

 

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一括で支払うタイプの保険の特徴は

①払い込み以上の保険金が準備できる

②おけば置くほど解約返戻金が増える

③保険金は家族の口座に入金できる

④非課税制度が使える

 

なので毎月の医療・がん保険は15,000円くらいの終身掛け捨てタイプで準備。

死亡や介護保険は一括払いで500万円〜1,000万円程度で準備するような提案になると思います。

【結論を図で表すと。。。】

 

f:id:morichima:20210709172402j:image保険料毎月47500円

⬇️  保障の見直し後

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一括払い500万円 死亡介護保険

毎月15000円  医療・介護保障終身払い保険  (80歳まで払い込むとすると約200万円)

 

 

最終決定はお客はそれぞれですし正解はありません。

しかしAさんが感じていた

「今は年収があるから保険料支払えるけど退職した後毎月47,000円は負担が重いな。。どんな保障内容だったかな。。体には自身あるし必要最低限の保障で保険料を安くしたいな。」

というこの想い

こちらについては叶えられるのではないかなと考えられます。

 

もし保険料が高いな・今の保障で足りるかな?と感じている方

今入ってる保証内容のなぜその金額?なぜその保障?をしっかり認識する事で見直すべきかそうではないか見えてくると思います。

以上保険の見直しの一例でした!

どういう点で見直しができるのか少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 

それでは👋