ミレニアル世代のマネープランブログ

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相続時の手続きに必要な知識は?実体験をもとに。

 

相続が発生したときには一度にいろんな手続きも必要です。気が動転してるし何をしたら良いのか戸惑う人も多いと思います。

今日の記事は、考えたくないけれど、もし身近な人に万が一があったらまず何をしたら良いのか・何を知っておくと負担が少なくなるのかマネーと結びつけながらお伝えしたいと思います。

 

相続が発生したら、

まずは亡くなられた方をしっかり見送ってあげることが大事。

お金や手続きなんて二の次でいいんです。

最後のお別れです。家族と過ごす時間を大切にしてください。

でもまずは何するにもその人が本当に亡くなっているのかを証明するものがないと始まりません。

そう、死亡診断書が必須です。その取得から全て始まります。

 

以下の表は相続時から時系列で必要な手続きをまとめてみました。

 

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最後まで見てみるとわかる通り銀行での口座手続きなんて全然後で良いんです。寧ろ遺産分割が決まってないと手続きも踏めないのです。

流れとしては

まずはその人が亡くなったことを国に知らせます。そして国から受けている制度をストップします。扶養に入ってる家族の制度も切り替える必要があります。

私の家の場合、私は会社の健康保険に入っていたし会社で年金も納めてたので特段手続きはなかった記憶です。

母は父の扶養だったので健康保険も国民健康保険に変わったし、遺族年金をもらう手続きをしました。また、これからは国民年金を自分で満期まで納める必要になったのでそれも手続きしました。全て役所の方が案内してくれるので大丈夫です。

 

父の勤務先も大手の会社だったので手続き専門のひとが流れを説明してくれました。退職金や遺族厚生年金の話など。。。

そのときに健康保険についてはすぐに変更したほうが良いと言われました。

なぜなら変更にしないと母は国の社会保障制度に入ってない事になるのでもし病院にかかったら全額実費になってしまうとのことから早急な手続きをとの事でした。

 

 

国関係の手続きが段落したら資産の整理です

遺言があれば保管場所に亡くなったことを報告して執行します。

無ければ財産目録や遺産分割書を作るために税理士を探します。不動産登記の変更は司法書士を探します。(今だと税理士と司法書士セットで手伝ってくれるところが多いです)

分割案が決まり、税金があれば税務署に納税します。

全部終わったら銀行窓口で口座整理をして終了です。

その間に公共料金の引き落としを変えたり携帯やパソコンの契約者を変えたり。。等もあるかと思います。

日常は契約で満ち溢れているので契約者が亡くなれば変更が必要です。

忘れたころに請求書とかが来て「あ、こんなのもあったな」なんてことはよくあります。

そもそも手続きするにはいろんな持ち物が必要でしたが是非用意して欲しいのは

故人の生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本・除籍謄本・死亡診断書

相続人全員の印鑑登録証明書

相続人の住民票・本人確認資料・実印

特に金融機関の手続きでは必須です。

勿論手続きの前に事前に確認して頂きたいですがどこ行っても必要なのでかなり使い回しました。

コピーで良い所は原本は渡さないようにすべきです。これらを発行するのも一枚当たり300円とかするので。。予備は必要ですがいくらあったも足りない。。

1金融機関しか利用してなければ楽ちんですが今時そんなこともないですからね。

💦特に転勤が多かった私の父は経費精算のために地方銀行も持ってたので、これは現地まで行かないとダメなパターンかと思っていたら東京にある支店で手続きは大丈夫と言われました。

地方銀行が東京駅にも支店を構えてくれていて心から感謝しました。笑

 

そんなこんなであっという間に時間が経つものです。

因みに、前回の記事で遺言は作ったほうが良いと私が感じたのは、遺産分割書を税理士に母がお願いしたときです。

彼らは法律に基づいた正しい分割を望みます。

当然私と母の時も2分の1ずつの分割案でした。そのため相続税が私の分でかかる計算でした。

 

私はふと考えました。相続における配偶者控除が活用できないのかと。配偶者は1億6000万円までの相続金に関して非課税になるんです

例えば仮に

相続金1億円   相続人 配偶者と子

基礎控除3000万➕600万✖️2人=4200万円

→あぶれた5800万円に対して相続税

配偶者5000万円→無税 配偶者控除適用

子5000万円→税金有 (実際いくらの税金かは計算が必要なのでお伝えできないですがこのコースの場合800万円くらいかと。)

子供は納税が必要になります。

 

でも。考えてみたら母はまだ若いし私は働いてるのでお金も要らないと考えていました。

なので

法定相続分を無視して

配偶者→1億相続 無税

子→0円 無税

こうすることで配偶者控除を活用して父の資産をより多く母の遺してあげれると私は考えました。

そのことを税理士さんに告げると

「そうですね。お嬢様が同意してるならそうしましょう」と呆気なく。笑笑

そう。こちらから提案しないとそういう提案は向こうはしてくれないんです。下手に相続分無視して相続人から訴訟を起こされたりするのを避けたいんですよね。それはそうですよね。

でも相続人みんなが同意してくれるなら法定相続分なんて無視しても問題はないです。

この時、金融機関に勤めてた知識が役になったなと感じました。

すみません長くなってしまいました。💦

今回の私の経験も万人に当てはまるとは思っておりません。ただ実際にこういう体験があって、知識や経験というものが改めて大切なのだと感じました。

今日も最後まで記事読んでいただいてありがとうございました!